2024年7月30日 静岡県朝霧高原での野鳥観察

 観察場所の概要

朝霧高原は静岡県富士宮市に位置し、富士山の西麓に広がる標高700〜1,000mの高原です。涼しい気候と豊かな自然環境が特徴で、多様な野鳥や植物が生息しています。広大な草原からは富士山の絶景を楽しむことができ、朝霧が幻想的な風景を作り出すこともあります。また、酪農地帯としても知られ、牧場やキャンプ場が点在し、自然を満喫できるレジャー施設も充実しています。野鳥観察に最適な場所です。

観察場所のイラストマップ

観察場所はAが中心で、富士山ワーナリー付近(B)二ヶ所で野鳥観察を行いました。

観察日の状況

日時:2024年7月30日 午前6時〜8時

天候:晴れ、気温20℃

周辺環境の状況:朝霧高原道の駅の前の139号線を道路を渡り、一本道を歩いていきます。富士山ワーナリーを超えると、広大な草原に出ます。

振り返ると富士山が見え、自然豊かな場所です。

装備品:双眼鏡(kowa10X42)、野鳥図鑑(フィルードガイド日本の野鳥)、デジカメ(ニコン COOLPIX p950) ノート、ペン

 

観察できた鳥たち

Aエリア:コヨシキリ、ホオアカ、アオジ、ホオジロ、トビ

Bエリア:ホオジロ

以上6種類

 

コヨシキリ

  • 特徴や行動の詳細:コヨシキリが草の茂みの中を動き回り、昆虫類やクモ類を探していました。昆虫をくわえると、草の茎につかまってあたりを見渡し、どこかへ飛んでいきます。自分の縄張りなので、何度も同じ場所にやってきて昆虫を採食していました。 大きさは13.5センチです。体の上面はオリーブ茶褐色で、白い眉斑の上に黒い線があります。今回、観察したコヨシキリの白い眉斑の上に黒い線はぼんやりしています。

 

アオジ

  • 特徴や行動の詳細:繁殖期の雄のアオジが草の穂先にとまっていました。昆虫をくわえたまま、ゆっくりとしたテンポでさえずっています。アオジは繁殖期以外、薄暗い林道や灌木の茂みで生活しますが、繁殖期には草地などの明るいところにも出てきます。昆虫類、クモ類、草の種子を採食します。写真を拡大して確認したところ、このアオジは調査目的の足輪をつけていました。大きさは16センチです。背は緑灰色で黒い縦斑があり、腰は茶褐色です。

 

ホオアカ

  • 特徴や行動の詳細:繁殖期の雄のホオアカが草の穂先にとまっていました。ホオアカは草原を好み、灌木や草の先端で囀ります。高い木にはとまりません。繁殖期は昆虫類やクモ類を採食し、非繁殖期は草の種子などを食べます。大きさは16センチです。頬は赤褐色で、下面は白く、胸に黒と褐色の2本の横帯があります。

 

ホオジロ

  • 特徴や行動の詳細:丈の高い木の頂でホオジロの雄が囀っていました。「チョッピイ、チチュ、チュリチュー」という大きな声が草原に響き渡っていました。大きさは16.5センチです。顔は白と黒の斑で、胸と脇は茶褐色です。

 

トビ

  • 特徴や行動の詳細:空高くたくさんトビが大きな円を描くように飛んでいました。翼と尾が長い大型のタカ。飛翔中、下からは初列風切基部に白斑が見えます。

印象的だった場面

  • 観察していたコヨシキリは非常に警戒心が強く、観察距離を縮めようとすると、直ぐに飛んでいきます。警戒されないように十分な距離を保ちコヨシキリの行動を観察しました。ホオアカ、アオジ、ホオジロの行動もじっくり観察できました。

今回の観察で学んだこと

  • コヨシキリは、一度つがいを形成するとさえずらない個体もいるということです。

次回の観察計画