観察場所の概要
7月10日から14日までの5日間、北海道道東で野鳥観察旅行(鳥旅)を楽しんできました。この旅では、女満別空港から釧路空港まで、約500キロの道のりをレンタカーで巡りました。
10日 女満別空港〜小清水原生花園
11日 小清水原生花園〜野付半島
12日 野付半島〜春国岱
13日 明治公園〜落石クルーズ〜落石岬
14日 花咲車石〜釧路空港
落石ネイチャークルーズで野鳥観察を行いました。落石は、北海道根室市の南東部に位置する漁村で、その沖合に広がる落石海域は豊かな海洋生態系を有する国内有数の野鳥観察スポットです。この海域は、親潮と千島海流が交わる栄養豊富な海域であり、多様な海鳥の生息地として知られています。落石ネイチャークルーズは、この豊かな海域を船で巡り、間近で海鳥を観察できる貴重な機会を提供しています。クルーズでは、断崖絶壁の岩場や小島を周遊し、ウミウ、オオセグロカモメ、ウトウなどの海鳥の繁殖地を観察することができます。特に、夏季にはエトピリカやウミスズメなどの希少な海鳥も見られることがあり、バードウォッチャーにとって魅力的な観察ポイントとなっています。この海域では、季節によって異なる種類の海鳥が観察でき、年間を通じて約40種類以上の野鳥が記録されています。また、海鳥だけでなく、運が良ければトドやアザラシなどの海洋哺乳類も目にすることができ、北海道の豊かな海洋生態系を体感できる貴重な野鳥観察地となっています。
観察場所のイラストマップ
クルーズ前後に落石漁港と落石岬灯台で野鳥観察をしました。
観察日の状況
日時:2024年7月13日 午前6時〜8時
天候:晴れ、気温25℃
周辺環境の状況:落石漁港でたくさんのオオセグロカモメがいました。
クルーズ出港時刻前頃から海上に霧が出て来ました。クルーズは定員の11名が乗船し、期待に胸を膨らませ、賑やかな海鳥観察となりました。
装備品:双眼鏡(kowa10X42)、野鳥図鑑(フィルードガイド日本の野鳥)、デジカメ(ニコン COOLPIX p950) ノート、ペン
観察できた鳥たち
Aエリア:ヒバリ、オオセグロカモメ
Bエリア:ウトウ、ハシボソミズナキドリ、コアホウドリ、フルマカモメ、ケイマフリ、チシマウガラス、ウミウ、、アホウドリ、ヒメウ
Cエリア:モズ、ノビタキ
以上13種類
ヒバリ
- 特徴や行動の詳細:本州では留鳥、北海道では夏鳥。大きさは17センチ。草丈の短い乾燥した草原を好み、地上を歩いて昆虫などを食べる。
オオセグロカモメ
- 特徴や行動の詳細:東北地方北部より北では留鳥。大きさL 64センチ、W137センチ。漁港周辺の建造物の屋上などで繁殖している。
ウトウ
- 特徴や行動の詳細:東北地方北では留鳥または夏鳥。大きさは38センチ。日中は魚をとったり、休息したりして海上ですごす。夕方になると巣の近くの海上に集合し、暗くなると次々に巣穴に入る。
ハシボソミズナキドリ
- 特徴や行動の詳細:一年中見られるが、4月から7月が最も多い。大きさはL48センチ W109センチ。早いはばたきと滑空を繰り返しながら海面近くを飛ぶ。
コアホウドリ
- 特徴や行動の詳細:留鳥。小笠原諸島と硫黄列島の一部で繁殖。大きさはL80センチ W200センチ。本州以北の太平洋上では通念見られ、特に初夏と冬によく見られる。
フルマカモメ
- 特徴や行動の詳細:一年中見られるが、夏が最も多い。日本では繁殖していない。大きさはL49センチ W107センチ。
ケイマフリ
- 特徴や行動の詳細:東北地方北部以北では留鳥。ユルリ島、モユルリ島、天売島などの島の海に面した崖地で繁殖。白いアイリングが目立つ。足は赤い。ケイマフリの名は、アイヌ語のケマ(足)、フレ(赤い)が語源。
ゼニガタアザラシ
ラッコ
チシマウガラス
- 特徴や行動の詳細:数少ない冬鳥、北海道頭部でわずかに繁殖し留鳥。海岸の切り立った崖の岩棚に、枯れ草や海藻を積み重ねて巣をつくり、集団で繁殖する。大きさはL76センチ W121センチ。
ウミウ
- 特徴や行動の詳細:太平洋側では東北地方北部以北で留鳥。大きさはL84センチ W133センチ。
モズ
印象的だった場面
- 漁船に乗り海上で野鳥観察をすることが初体験。ガイドさんが野鳥を発見した方向に双眼鏡を向けるも、船の揺れで観察するのも一苦労。写真撮影はほとんど無理だろうと諦めていましたが、意外と撮影できていました。
今回の観察で学んだこと
- 漁船での野鳥観察は鳥に近づけることができるので、様々な海鳥を観察することができる。船の揺れも慣れれば大丈夫だと思う。